タミフルドライシロップの1歳未満の用量は3mg/kg?
2016-2017シーズンは公知申請の事前評価が終了したばかりだったので、1歳未満が3mg/kgで出されてる時に「多いです」という疑義しても許されました。2017-2018シーズンは添付文書も改定されておりますのでそういった疑義はしないようにしましょう。
幼小児の場合
1回2mg/kgを1日2回
新生児(出生後4週間未満)、乳児(1歳未満)の場合
1回3mg/kgを1日2回
なんで1歳未満の用量が3mg/回なの?
1歳未満の子に1~2歳で有効性の確立がされているAUCを出すためには2mg/kgでは少なかった。1歳未満はタミフルの活性代謝物の排泄能が高いからかもしれない。3mg/kgなら何ヶ月の子でも有効性を示すとされるAUC出せるので3mg/kgにしました。という感じで…
構築された母集団薬物動態モデルでは,新生児,乳児においては体重の増加に伴いOC(オセルタミビルの活性代謝物)の排泄能が増加すると示唆されました。
新生児・乳児に 3mg/kg の用量にて投与した際の AUC は 1 ~ 2 歳の幼児に海外で有効性・安全性が確立しているオセルタミビル 30mg/bodyで投与した際の AUC とほぼ同様であったのに対し、2mg/kg および 2.5mg/kg を投与した場合はそれより低い値であったことから,2 及び 2.5mg/kg 投与時では,十分な有効性が得られない可能性が示唆されました。3mg/kg 投与時は,いずれの月齢児においても,有効性を示す AUC(3,905ng・h/mL 以上)が得られました。
新生児(出生後4週間未満)は生まれた直後から3mg/kgでいいの?
生まれてから2週間以内と、早産児のデータあんまないからそこは注意して使ってくれ。まあこの辺りはあんまこないけども。
小児等への投与
国内外の臨床試験において、低出生体重児又は2週齢未満の新生児に対する使用経験が得られていないことから、副作用の発現に十分注意すること。
タミフルドライシロップ1歳未満の用量を計算しておこう
約9か月ぶりに調剤すると忘れてる時あるでしょう。今のうちに思い出しておこう。
1歳未満(1日量・DS3%) | 1歳以上 | |
---|---|---|
2kg | 0.4g | |
4kg | 0.8g | |
6kg | 1.2g | 0.8g |
8kg | 1.6g | 1.06g |
10kg | 2g | 1.33g |
15kg | 2g | |
20kg | 2.66g |
Q:10ヶ月8kgの子にタミフル出したいんだけど。
A:1日6mg/kg→6mg/kg×8kg=48mg→48mg÷30mg/g=1.6g
タミフルドライシロップの味は?飲ませ方は?
IFによると味はミックスフルーツ風味。しかし苦いらしいと聞く。
一緒に飲ませてOK | 一緒に飲ませたらあかん |
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ムコダインDS(うまいらしい) | クラリスDS(IFより) |
チョコアイス | バニラアイス |
ヨーグルト(イチゴなど) | 乳酸菌飲料 |
オレンジジュース | りんごジュース |
ココア | ー |
スポーツドリング | ー |
服薬補助ゼリー | ー |
クラリスDSとタミフルDS混ぜて点数とっちゃおうかなと思ったことはある。しかし混ぜてはならない。