アメナリーフのよくある質問に答えておこう

アメナリーフの特徴はなんですか?

帯状疱疹に対して1日1回と、服用回数が少ない。

→バルトレックスもファムビルも1日3回だった。

・腎機能障害で投与量の調節が不要。

→バルトレックスもファムビルも投与量の調節が必要だった。

まあ服用回数が少ない腎機能で調節いらないぐらいかな。

バルトレックスをいい加減に処方すると高齢者で精神神経症状が起きることがあるが、

アメナリーフなら適当でも副作用ほとんどなさそうなので使いやすいかも。

 

 

アメナリーフが腎機能低下時でも用量の調節がいらない理由は?

・Cmaxは腎機能障害によらず同程度であった。

・AUCinfは腎機能障害の程度に応じて増加傾向を示した。

・重度腎機能障害と健康な人に1200mgのAUCが同程度で、

安全性特に問題なさそうとのこと。

腎機能障害の程度によってAUCは増加するけど、

臨床上問題になることはなさそうなので調節いりません。

ただ、アメナリーフを透析患者に投与した経験はないようです。

アメナリーフが食後投与の理由は?

・食後(高脂肪食)では空腹時に比べ、Cmaxが1.55倍AUCinfが1.92倍高値

臨床試験も食後でやりましたので、食後で申請しました。

・高脂肪食以外の食事による影響は検討していません。

アメナリーフは食事の影響を受けまして、食後の方がよく効くので食後に飲みましょうということで。 

処方は朝食後か昼食後か夕食後で。

寝る前とかいちいち疑義すんのめんどくせーから理由あんならコメントいれてくれ!

アメナリーフとバルトレックスの違いは?

・バラシクロビルの方がジェネリックがあるので値段が安い

・アメナリーフの方が服用回数が少なくて飲み忘れが減るかもしれない。

・作用機序が違うのでアシクロビル耐性の時にアメナリーフが役に立つかも。

アメナリーフ400mgの効果は、バラシクロビルと同レベル。

①投与開始4日目までの新皮疹形成停止率がだいたい同じ。

→ウイルスを抑える効果をみてるんですかね

②投与開始91日目又は92日目に残存する疼痛への効果だいたい同じ。

帯状疱疹後神経痛への効果をみてますね

しかし①新皮疹形成停止率の、65歳以上の改善率が65歳未満に比べて若干悪いのが気になる。投与されるのはほとんど65歳以上なのに。(審査報告書のデータね)

そして何となくバルトレックスとかファムビルしかなかったころに比べて、

投与初期から1か月後ぐらいの疼痛改善率がいまいちな気がしてる。

痛い時って1日1回より1日3回飲みたいっすよね。

帯状疱疹に関する本も一冊ぐらい読んでおきましょう。

痛みを残さない帯状疱疹 再発させない単純ヘルペス

痛みを残さない帯状疱疹 再発させない単純ヘルペス

 

アメナリーフは値段が高いがメリットは?

3割の人だとアメナリーフ7日分だけで6000円ぐらいになる(2018年薬価1437.1円/錠)

バルトレックスもファムビルも先発品だと4~5000円になると思うが、

ジェネリックがあるので2~3000円で済むだろう。

帯状疱疹の治療において、自己負担3割の人がアメナリーフを使うと、

最低価格より約4000円高

値段が高いが効果は高いわけではない、私1日3回飲めます、腎機能低下などありません、水分摂取気を付けます、いちいちジェネリック拒否してませんということで私ならわざわざアメナリーフは選択しないかな。

自己負担一割、腎機能などの検査値不明とかなら使いやすいと思われる。

アメナリーフは一包化や粉砕は可能か?

・ 一包化→OK

・ 粉砕→OK(メーカーは推奨してないです)

バルトレックス粉砕したことあったっけなぐらいの頻度ですな個人的には。

処方来てから調べるとスムーズに処理できないので、イケるのかイケないのかは把握しておこう。

120万lux・hr→錠剤のままだと明確な品質の変化なし

120万lux・hr→粉砕の状態だと規格内だがわずかな性状の変化

まあ温度湿度も大丈夫そうだし1週間ぐらいいいでしょうという判断でございます。

アメナリーフ200mg 1錠分1 朝食後

通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。

医師「あれ1回2錠だったっけごめんごめん」×薬剤師「処方せん通りに出しましたよ?」

「適当に処方した医師」×「通常用量を把握してない薬剤師」による過誤はもうすでに起きているでしょうか。

保険診療ですのでなるべく添付文書通りにしましょう。