調剤薬局売上高・利益ランキングと感想(2017年決算期)

H29決算 売上高 前年比 経常利 前年比 経常利率
アイン 2481 5.6% 150 -0.5% 6.0%
日調 2234 1.9% 79 -19.3% 3.5%
クラフト 1680 ※2016年      
クオール 1315 5.2% 70 5.6% 5.3%
総合メディ 1222 1.2% 64 3.9% 5.2%
(スズケン) 977 -5.2% 15 -57.7% 1.5%
(東邦) 958 -4.2% 12 -57.4% 1.2%
メディカルシス 888 1.3% 21 -45.4% 2.3%
阪神HD 650 ※2016年      
アイセイ 592        
ファーマライズ 529 9.1% 3.2 -50.8% 0.6%

 

非上場とか卸の子会社とかあってランキング作りにくい。

2017年度は調剤報酬改定と薬価改定あったので全体的に減益傾向。基本料減額、基準調剤とれなくなった影響だろう。

調剤薬局業界の方向性はM&Aで店舗を増やすだけ。新規出店余地はほぼなし。あとは国の方針にべったり沿ってより多く金を吸い取るのみ。

1位 アインHD 2481億

アインの戦略は実にシンプル。

「病院の前の土地を確保して、訓練した薬剤師を送り込む」

イメージとしては、人に依存させないシステムなので給料は低い。工場。給料以外の部分で満足させることで安くよく働く層を集めている。故に、高利益率。

M&Aの余地はまだかなりありそうなので成長は続くと思われる。

過重労働で提訴されているようだが、因果関係なしを主張。まあ地方はどこの会社も人手不足なことは確かでしょう。ここらへんの処理方法は流通大手の息がかかってるのかなー

2位 日本調剤 2234億

日調は薬剤師から嫌われてる率高い気がするが、やってることはおもしろいと思う。

ジェネリック製造販売…「JG→卸←日調」この挟み込む感じね。新しい工場も建てて生産能力upしたようだが若干過剰投資気味かな?

人材派遣…順調に売上を伸ばしてる。65億→89億→105億。

保険販売→まだ未知。お薬手帳アプリで健康維持により病気リスク下げる?

アインと比べると、株価対策は全くしていないが、いろいろやってておもしろい。身内で50%持ってるし株主を意識してる様子がない。

やってることに期待感はあるがそこで働きたいとは思わない。独裁感がちょっと合わない。

 

3位 クラフト 1680億円

非上場ながらなかなかの売上高。M&A部隊が強いのか。

2008年MBO上場廃止してる。

正直よく知らないが、アインのちょっと質を落とした感じなイメージ。アインよりちょっと給料高いが、店舗差や人への依存度が高めかと思われる。

マイナビによると2016年新卒採用数101人と少なめ。アインより人不足かも。

4位 クオール 1315億

ローソン、ビックカメラ駅ナカに併設。

ローソン34店…しばらく前からやってる割に少なくない?

ビックカメラ4店…これだけ??

中途半端にやるならやらないほうがマシでは?

あとは付け替え請求問題の印象しかないな…現場の責任にして終了させた感じ。

 

全体的に調剤薬局依存度が高すぎて全部同じ。M&Aをどれだけできるかが勝負。

調剤薬局…薬局のうち、目の前の病院がなくなったら潰れるもの