ドラッグストア売上高・利益ランキングと感想(2017年決算期)
H29決算 | 売上高 | 前年比 | 経常利 | 前年比 | 経常利率 |
---|---|---|---|---|---|
ウェルシア | 6231 | 17.9% | 257 | 26.2% | 4.1% |
ツルハ | 5770 | 9.4% | 386 | 18.4% | 6.7% |
マツキヨ | 5351 | -0.2% | 308 | 3.4% | 5.8% |
サンドラッグ | 5283 | 4.9% | 348 | 3.1% | 6.6% |
コスモス | 5027 | 12.4% | 245 | 18.8% | 4.9% |
スギ | 4307 | 3.8% | 238 | 0.3% | 5.5% |
ココカラ | 3772 | 1.1% | 125 | -7.1% | 3.3% |
カワチ | 2664 | 2.2% | 70 | 20.2% | 2.6% |
クリエイト | 2473 | 6.7% | 147 | 3.2% | 5.9% |
(アオキ) | 1887 | 111 | 5.9% | ||
(薬王堂) | 749 | 11.9% | 35 | 20.4% | 4.7% |
・マツキヨさん22年間の首位お疲れ様でした。ウエルシアさん首位おめでとうございます。
・コスモスの売上が前年比12.4%と高い。出店ペース上げてる。
・爆買いが減ったようで、爆買いされまくったところほど売上が伸びてない感じかな。特にマツキヨ。
・上位は5000~6000ぐらいの間に5社団子状態。しかし、各社方向性がバラバラなので、今後その戦略の違いがどう売上に影響してくるのかはまあ10年単位で楽しみなところ。
さて、個別に方向性や懸念事項でも書いていきますか。
↓これもどうぞ
1位 ウェルシアHD 6231億円
・業界No.1になると注目される。調子に乗らないことと、調子に乗るやつを入れないこと。
・24時間化が92店と進んでいる。それに伴う経費増をどうするか?コンビニもレイアウトを変更するなどして進化している。近くのコンビニが潰れるぐらいにならないと利益が減るだけ。
・青森のドラッグストアを吸収予定。CFSの吸収は数字上なんとかなっている様子。
・調剤店舗数1025店、調剤売上974億。来期1234店、1140億予定と伸び方もやばい。
2位 ツルハHD 5770億
・利益率Top、時価総額もTop。株式市場的には業界No1企業。
・ただ、利益のいいものを売っている割に販管費が安い。
総利益 | 率 | 販管費 | 率 | |
---|---|---|---|---|
ツルハ | 1672 | 29.0% | 1301 | 22.5% |
サンドラッグ | 1307 | 24.7% | 966 | 18.3% |
マツキヨ | 1582 | 29.6% | 1298 | 24.3% |
サンドラとツルハは同じぐらいに利益率だが、ツルハの方が利益をいいものを売っている。サンドラは薄利多売傾向なので、人的な手間はあまりかかっていないと推測。
マツキヨとツルハは同じぐらいの粗利率だが、販管費が約2%、約100億円ほど抑えている。高いものを売りつつ手間が少ない仕組みがあるのだろうか?去年より利益率が高まっている。人不足すぎて人件費が下がっているならそろそろ末期だろうし、素晴らしい仕組みがさらに改善されたのなら業界No1も近いだろう。
3位 マツキヨHD 5351億円
・上位陣の中で唯一売上高を減少させ、3位に転落。時代が終わった。
・来年予測コスモス5500、サンドラ5645、マツキヨ5600。既存店がいまいちなので5500いかず、コスモスに抜かれて5位になると推測してます。その下は差があるのでしばらく5位と予想。
・ブランド価値を高めたい感じ。まあ拡大路線続けて、出店余地がなくなって来た時に、社内に何もスキルがない。という状況が来ることを考えると、今ブランド価値を高めるためにいろいろやったほうがいいのかもしれない。
4位 サンドラッグ 5238億円
・ドラッグストア事業売上3809億円、ディスカウントストア事業売上1799億円。ディスカウントの売上がこれだけあっての利益率の高さはすごい。
・基本的にローコストでやってるだけなので特にニュースがない…。
・マイナビに調剤薬局200店舗目指すって書いてある。1店舗2ラインとか1日20~30枚で集めた薬剤師でどこまでできるのか…。
5位 コスモス 5027億円
・店舗数が89店増加。前年より売上約550億増加。結構ペース上げてる。
・医薬品化粧品売ってるのに驚異の粗利の低さ。食品割合55%。
総利益 | 率 | 販管費 | 率 | |
---|---|---|---|---|
サンドラッグ | 1307 | 24.7% | 966 | 18.3% |
コスモス | 1000 | 19.9% | 778 |
15.5% |
・エブリデーロプライス方針なので、医薬品の利益を使って、毎日買う食品を近隣スーパーよりも安くすることで来店頻度を高めていると推測。あんまり特徴のないスーパーにとっては最悪の相手ですね。
・社長交代有り、宇野(70歳)→柴田(45歳)
6位 スギHD 4307億円
・利益横ばい。の為か、
薬剤師の業務生産性向上を目的とした「調剤業務および調剤システムの見直し・再創出」に取り組むとの記載が決算短信にあり。
総利益 | 率 | 販管費 | 率 | |
---|---|---|---|---|
ウェルシア | 1838 | 29.5% | 1597 | 25.6% |
スギ | 1200 | 27.9% | 971 | 22.5% |
・ここから販管費落とすの大変そうですけどね~面でやってると業務多くて複雑かつ一人のところもあるだろうに、本部から変な命令来たらマジギレっすね。
・なんとなくいい雰囲気しないな~創業者は理想的なこと言ってて、実行部隊の息子社長に能力あるのかな~38歳とか若すぎでない?
7位 ココカラファイン 3772億円
・上位陣で唯一の減益。経常利益前年比-7.1%。
・調剤売上2016年度502億→2017年度489億円と減収。C肝薬や調剤報酬改定の影響があったとしてもドラッグで減収というのはよくわからない。集中率の高い調剤薬局の割合が高いのだと推測。
・全体的に手詰まり感あり。何系かと言われるとマツキヨ系な気がするので、マツキヨと合併すれば9000億企業の誕生だ。ドラッグストア初の1兆円企業に1番近くなる!
8位 カワチ薬品 2664億円
・特になし
9位 クリエイトSD 2473億円
・特になし
クスリのアオキHD 1887億円
・2016年11月、クスリのアオキ→クスリのアオキHD。持ち株会社化。
・2020年5月期に3000億目指す。規模拡大を急いでる。
・育児時短社員に訴えられているなど急ぎすぎ感有り。働き方を変えようっていう時代にこれはちょっと印象悪い。
薬王堂 749億円
・岩手を中心に増えている様子。