調剤過誤の件数を減らす方法は?
一番早く成果の出る方法って
ミスの多いやつを自分の店舗から追い出す。
ですよね?
複数人いる店舗でも、1人調剤スタイルでやってみると、
忙しいとミスる人、ミスらない人がハッキリしてくる。
使えないおばさんのミスが急に減る。
ということは、可能性としてかなり低いし、投資価値が低い。
ミスが多い→怒る・圧力をかける→さらにミスが増える→もっと怒る→辞める・異動させる
しかしこのような部分最適なことを良しとしている組織は、
組織全体の調剤過誤の件数を減らすことができない。
ん?過誤が起きない仕組みを作る?それも重要だが、工場の作業員のような薬剤師を量産してもおもしろくなくない?
メンバーのバランス考えることが調剤過誤件数の総量を減らすことにつながる。
何人回し? | ミスらない人 | ミスる人 |
---|---|---|
2人 | 2人 | 0人 |
3人 | 2人 | 1人 |
4人 | 2人 | 2人 |
5人 | 2人 | 3人 |
うまく回る最低のバランスはこんな感じだろう。
2人回しでミスる人とミスらない人を組み合わせるのは、負荷がでかい。
相当なレベル差がないと、悪口大会になってしまう。
雰囲気が悪いとクレームも増えて、負担が増加し、
ミスらなかった人もミスるようになってしまう可能性が上がる。
「ミスらない人がいない」というのは、
ミスの少ない人に負担をかけすぎて転職されている。割に合わないと。
故に、ミスが多い仕事しない口だけの無能な管理薬剤師が発生する。
こういった管理薬剤師を発生させる組織に、まじめなミスの多い人が入ってしまうと、精神状態が悪化してしまう。
「ミスが多い」と自覚のある人は、嫌な人と働くのを避けたほうがよい。
適材適所。いいところを見つけてくれる人がいる場所で働くべし。
忙しくてもミスらない人を増やすと調剤過誤が減る。
ミスの多い人を、ミスの少ない人がカバーするしかない。
すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなる
長期的な視点で、人を育てていく必要がある。
ミスの多い人を2つに分けよう。
経験年数3年未満と、3年以上だ。
ミスの原因 | 成長可能性 | |
---|---|---|
3年未満 | 経験・知識不足 | 高い |
3年以上 | 能力不足 | 低い |
経験年数が長くてミスが多い人は、もう変わらない。
頭が固まっていて、変えようとするのは無駄に近い。
これはダブルチェックという、ミスをする人間を守る前提で作られたシステムが、結果として成長を阻害したので、仕方ない。
適材適所がわかる人にパス。
経験3年未満の成長可能性が残っている人に対し、時間を割く。
・ここでは何も学べない。教えてくれる人がいない。
・研修が全然なくて、会社は人を育てる気がない。
こういったすべて人のせい、自分は悪くない。
といったマインドを持ったまま過ごしている人を減らし、
自分で問題点を見つけて、自分で調べて解決できる人を増やす必要がある。
常に新薬が出て、新しい知識がどんどん必要になる仕事において、
自分で調べる力がなければ、ついていけるはずがない。
・何を調べればいいのかわからない。
・どうやって調べればいいのかわからない。
「調剤過誤が起こりやすいポイント」はミスの少ない人であれば、
熟知しているだろう。
そのポイントを理解させるために必要な知識を、ググらせればOK。
検索ワードの取り方が分かっていない人も多いので、それも教えながら。
それを繰り返していれば、勝手にできるようになっていくはず。
そこで、「ダブルチェック」という仕組みがあると、
誰かが見つけてくれるといった甘えが生じ、成長スピードがかなり落ちる。