OTCの「してはいけないこと」に該当する対応

お客さん「今これ飲んでるんだけど、咳止めどれのんでいい?」

ザクラス配合錠HD 1錠

リピトール錠10mg 1錠

ラクティブ錠50mg 1錠

分1 朝食後 30日分

ザイザル錠5mg 1錠

分1 就寝前 30日分

田中「アレルギー剤飲んでいますね…。普通の咳止めだと入ってますので…こちらはどうでしょう。これなら抗ヒスタミン薬が入っていないので一緒に飲むことができますよ。」

【新コンタックせき止めダブル持続性】

成分2カプセル(1日量)中に次の成分を含んでいます

デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物…60mg

シプロフィリン…200mg

お客さん「なるほど…他にはないの?」

田中「他のは今お飲みになっているものと重複しますので、これがいいと思います。」

お客さん「わかったじゃあこれにします。」

 

~目次~

 

OTCの「してはいけないこと」は調剤の感覚と全く違う

田中「~~という感じで、重複しないように売ってきました!」

鈴木「まあいいんだが…箱に書いてある「してはいけないこと」読んだことあるか?

●使用上の注意
■■してはいけないこと■■
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなる)

2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください
他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬等)

田中「ええ?厳しすぎません?ザイザルとメジコン飲めないなんてありえなくないです?」

鈴木「調剤だとそういう感覚が普通だろう。しかし、OTCは消費者が自ら選んで購入することを想定されている。ここにダメと書いてあるのに、なぜ売ったのか?と文句言われたらそれまでだ。」

田中「それって薬剤師いらなくないです?」

鈴木「責任取りたくないスタイルでやっていたらな。だから薬剤師のいないドラッグストアが多いんだろう。」

プソイドエフェドリンには気を付けろ

鈴木「これから気を付けておいたほうがいい点としては「プソイドエフェドリン」だ。花粉シーズンで売ることになるだろう。こいつの「してはいけないこと」の範囲が広すぎる。」

●使用上の注意
■■してはいけないこと■■

1.次の人は服用しないでください

(3)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病

田中「高血圧と糖尿…。何百万人いるんだ…。40代以上には容易に売れないっすね…。」

鈴木「調剤だとディレグラは糖尿高血圧にバンバン処方されているだろう?その感覚でいるとクレームになる可能性がある。」

田中「鼻づまりひどい人には勧めてました…。気に留めておきます…。」