アレグラとディレグラの違いは?

フェキソフェナジンとディレグラの違い。

メーカーの積極的な販促活動によってだいぶディレグラは市場に浸透しました。飲んだ方がメリットがある人にも飲まない方がいいのではないかと思われる人にもどんどん処方されております。

アレグラとは違い、適正に使用していないと結構副作用多めな薬と思いますので、ちょっと調べてメモっておきますか。

 

ディレグラの方が効果もいいし、副作用も多め

ディレグラ=アレグラ(抗ヒスタミン薬)+プソイドエフェドリン(交感神経刺激薬)

アレグラだと鼻閉に効果が強くないので、鼻づまりに対する効果をプソイドエフェドリンで補う配合になっておりやす。トラマゾリンを月に数百mL持っていくような人を作り出さないように、内服でいくのが海外では主流なようです。

プソイドエフェドリンは、鼻粘膜の血管を収縮させて、充血やはれを軽減することで鼻づまりに効果を発揮します。

アレグラはほとんど副作用がないようなレベルですが、プソイドエフェドリン関連の副作用は結構ある印象。

ディレグラでの副作用報告(添付文書)

頭痛2例(0.6%)、発疹2例(0.6%)、疲労1例(0.3%)、口渇1例(0.3%)であった。

添付文書上では少なく見えるが、軽微な副作用を含め実際はもっとあるはず。

交感神経刺激作用なので、緊張した時のような症状が出る。

「口が渇く」「眠れない」「ドキドキする」「食欲が湧かない」「めまいがする」

まあ交感神経刺激薬に反応しやすい人、しにくい人がいます。PSE自体も交感神経刺激薬の中では副作用少なめということで使われているようです。

アレグラは長期服用しやすい

眠気も副作用もほとんどないので。

ディレグラを長期的に飲み続けるのは、それがプラスになるのかマイナスになるのか考えて決める必要がある。

・本剤を2週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は検討されていない。

・本剤の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮すること。

・本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること

 添付文書では2週間までという印象を受けるが、2週間以上処方されることのほうが多い。この添付文書通りに使われたらメーカーは全く儲からない。

ディレグラの副作用は、ほとんど服用開始初期に発現し、1週間以内に何も起きなければその後はあまり問題ないといった情報を元に、実際は1ヶ月ごとに効果副作用を確認して継続し続けるような感じになっているケースが多いかと思う。

ディレグラは飲み続けて大丈夫なの?

多分若くて健康な人の場合は大した問題にはならないと思われる。

一方、添付文書の慎重投与にあるような「高血圧」「虚血性心疾患(不整脈も)」などの既往があって「腎機能障害」もあったりする人に投与し続けると心筋梗塞不整脈で入院する時期が早まるのではないかと推測されます。

まあ私も花粉症やら何やらのアレルギー歴20年以上なのでわかりますが、鼻づまりになるまでひどくさせなければディレグラなんていらないんですよ。ひどくさせないため方法をいろいろ試して、改善を重ねていれば市販薬でもコントロール可能。よく効く薬を探し求めてないで、頭使ってアレルギーをコントロールすることを目指そう。