残薬問題対策の方向性を考える

年間約500億円とも言われている残薬。正確な数字は出せないだろうが、お薬を無駄にしないマインドを普及させるために問題として取り上げることが重要。しかし、しっかりやればやるほど利益は減っていくなあ。

なーんとなくもらってるだけで飲んでないだろうなーというのはわかる。こういう人に限って薬の値段が高い。

 

残薬が生じる原因は?

①医師の権限が強すぎる(原因の90%)

②患者がすでにボケている(原因の10%)

医療においてすべての権限を持っているのは医師だ。すべての責任を負うことで高給を得ている。時給1万でバイトできる職業が他にあるか?私は知らない。

薬局で薬が余っているのですが…と言われたとしよう。いちいち医師に確認を取らないと変えられないことになっている。薬剤師なら当たり前と思うが、一般の人から見たら、そんなことでいちいち確認とるの?薬剤師ってなんの為にいるの?というイメージが強くなってしまうだろう。その結果、薬剤師いらなくね?医者だけいればいーじゃんという意見が生まれる。

薬剤師に権限があれば、問題は解決するか?

ある程度よい方向に向かうかもしれない。しかし、数十年間医師の指示通りにしか動いていなかった薬剤師に急に権限を持たせてもうまくいかないことは出てくる。権限が増えると、薬剤師の中で格差が生まれて働けなくなる人が出てくる。その人の生活もあるので、状況が急に変わるということはない。

医師の権限が強すぎることがなぜ原因になるのか?

薬を飲んでないことを医師に知られた。

①理由を一緒に考えていく

②怒る、態度を変える

②が問題。ちゃんと飲んでないことを知られたら今後、ちゃんと診てくれなくなるのではないか?という不安を与える。②のタイプの医師にかかっている場合、残薬は発生し続ける。また、飲んでないことを知られた怒られたという経験により、薬が余ってることは言わないほうがいいという気持ちが残り続ける。そのままボケてしまうことで、大量の残薬につながっているのではないかと考えている。

残薬対応すると300円

物事をある方向へ動かしたいときにフィーを付けるのは重要。

後発加算は成果が出ていると思う。フィーを付けることで薬剤師がジェネリック推進派に回る。全体的なジェネリックへの抵抗を下げることにおいて「薬剤師が勧める」というのは影響が大きい。

今度は残薬対応300円で、お薬を無駄にしないマインドを広めていく。ただ、真面目にやると利益がどんどん減っていくので、重複相互加算のハードルは下げておくべきかと思う。また、あれは算定していい、これは算定してはダメだとか細かく聞きすぎと思う。自分で考えられないやつが増える。

自己負担がない、安いほど無駄にする傾向があると感じる

高齢者1割、子供医療費助成、難病、生保。

高齢者1割…この層はもう変わらない。固まってしまう前にマインドを改善できるように。

子供の薬0円…単価が安いのでそこまで影響は大きくないかと思われる。ただ、それを使って花粉の薬とかヒルドイド手に入れてるやつはモラル違反ね。

難病…ここはあまり触れないでおく

生保…生保にも自己負担払わせろって言ってる人ほんとにそう思ってるの?金のない人に金を払わせようとすることは、ものすごい無駄な仕事が発生する。

(支払い能力があるように思えない、薬がないと病気が悪化しそうな人が)

あとで払うから薬くれ。って言ってきたらどうすんの?