酒の安売り規制が強化。薬剤師も免許に守られてると思ったらダメだな。

中小の酒屋の組合から政治家に大手との価格競争に勝てないから規制しろと陳情があった。投票に行かない人と必ず投票してくれる組合の人どちらが優先かということだろう。世の中的にも酒屋どんどんなくなってかわいそうという心理もあるのでちょっとぐらい変な法案通しても大丈夫だと思われる。

今酒屋ってほとんどない。昔はあった。

昔は、人口あたりに何店までとか、駅前の酒屋と酒屋の間は50m以内に作ってはならないとか、いろいろ制限があったらしい。今は、酒類小売業免許はあるが人口や距離の制限がないのでどこでも売れる。どこでも売れるようになって数十年、酒屋組合員の転廃業・倒産約70000件、失踪自殺約3700人だそうだ。免許パワーで経営していた店は絶滅し、免許以外の価値を提供している店のみ生き残っていると言えよう。

「新規参入の脅威がどれくらいあるかは、参入への障壁がどれくらいあるか、および、既存の業者が新規参入業者に対し、どれくらいの反撃を起こすと参入者が予測するか、これによって決まる。」と競争の戦略に書いてある。

免許の制限がなくなって、誰でも酒を販売できるようになった。しかし、酒屋は反撃できなかった。薬剤師関連では、医師の権限を脅かすようなことをすると、医師会の人が反論しまくるし、門前に処方せん出すの辞めるよ?と言えば門前薬局会長は何も言えない。門前薬局は開業医の利益を守るものでもあると言えよう。