大塚製薬のエクエルってありますか?

聞かれる頻度が増えてきたと思ったらCM打ち始めたようですね。

薬局にいる人なら何回か聞かれたことがあるはず。なぜなら取扱店舗がほとんど調剤薬局だから。

取扱いのない薬局でもどういうものか知っておいて損はないと思う。

エクエルは更年期の症状をどうにかしたいと思っている人がターゲット。その中でも、受診するほどではないが何か欲しい、受診してホルモン剤出してもらったが続けるのは癌が心配といった人を狙っている。

エクエルは商品名で、その中のエクオールという成分がメインである。エクオール大豆イソフラボンが腸内細菌で代謝されたもので、女性ホルモンに構造が似ている。大豆を摂取した人すべてがエクオールを作れるわけではなく、半分程度しか作れる人はいない。腸内細菌中にエクオールを産生する能力を持った菌がいるかいないかによる。この情報を知ると「私の症状はエクオールを作れていないせいかもしれない」と思う人がいる。

エクエルが結構売れているのは、更年期は女性ホルモンが不安的なせいだというイメージとエクエルは大豆イソフラボンがより進化したもので、女性ホルモンのような働きをするならなんか効果ありそうだなというイメージが繋がるからだろう。

もちろん食品なので「更年期に効果があります」とは書けない。更年期をイメージさせる内容と大豆イソフラボン≒女性ホルモン的な元々知ってる知識をうまく使って宣伝している。

エクエルが他社のエクオールより価値が高そうに見える理由の一つとして、販路が限定されていることがあるだろう。

 その販路はアマゾンなどの通販リアル店舗主に薬剤師のいる調剤薬局

アマゾンでは食品なので口コミが書かれていて参考になるし評価も結構高い。調剤薬局では薬剤師が対応する。薬剤師も勧める人が多いと思う。なぜなら、エクオールは日本人更年期女性のホットフラッシュや肩こりを有意に改善するというRCTがある為か、医師から勧められて薬局に来たという人がいるから。医者も勧めてるなら勧めて大丈夫だろうなと思ってるはず。