売上高計画比94.2%【アイングループ2017年4月期3Q】

 

17年4月期3Q 連結 (医薬事業) (物販事業)
売上高 1821億 1625億 159億
営業利益 95.9億 ※126.3億 ※▲6.3億
営業利益率 5.3% 7.80%

※セグメント利益

・C肝薬の処方減と薬価改定の影響で計画未達。アインだけではない話。

M&A好調+227店。ただ資金の使い方として株主より過ぎかな。

・物販赤字拡大。役割としては広告、利益率調節。

【医薬事業(というか調剤)売上高計画比94.5%、前期比107.1%】

売上高計画比94.5%

処方せん単価の減少の影響が大きく計画比94.5%となった模様。

調剤の売上は「売上=処方せん枚数×処方せん単価」

処方せん枚数は前期比116.5%、処方せん単価は91.7%とのこと。

処方せん枚数は店舗数が227店増加していますので前期比は当然超えてます。

処方せん単価は薬価改定による薬剤料の減少と高単価のC肝薬の処方減少によるもの。

【2016年度の薬価改定はどんなもんだった?】

2016年度薬価改定の改定率は-7.8%と大幅な引き下げ。通常5~6%の引き下げだが、2016年では「市場拡大算定の特例」なるものができたせいか、1~2%引き下げ率が高い。

出る杭は打たれるという仕組み。

  改定前薬価 改定後薬価 改定率
プラビックス錠 75mg 282 201 -29%
ソバルディ錠 400mg 61799 42239 -32%
ハーボニー配合錠 80171 54796 -32%

上の表の薬剤が年間1500億ぐらい売れてるとしよう。そんなに売れてるなら利益すごい出てるよね。3割安くしてもいいねということになる。

1500億円の3割は450億円。

この3つだけで1350億円。

今回の改定率は-7.8%ぐらいだったようで薬剤費9兆の7.8%は約7000億。

上位3つで削減額の20%を占めるようなイメージ。 

【メモ】

病院前の土地を確保する。安く働いてくれそうな新卒をたくさん惹きつける。戦略的にはこの2つしかないな。

調剤報酬を買収資金に使っても世の中に価値が増えないので国はよく思わないでしょう。規則をやぶらないいい子ちゃんばかり集めててもなにも進歩しない。