タミフルドライシロップの0歳への処方が、保険適用になりました

新生児、乳児の場合:1回3mg/kg 1日2回 5日間

 H28.11.24に公知申請の事前評価が終了し、薬事承認上は適応外であっても、保険適用の対象となることとなりました。

乳児: 1歳未満

新生児: 出生後4週間未満

なので日本では1か月~1歳未満で使っていきましょうか。

ただ米国の適応は2週齢(2週間?)から使用可能です。

米国:2週齢未満の小児におけるインフルエンザの治療の安全性と有効性は確立していない。

英国:1歳未満の早産児(例 在胎期間:36 週未満)ではこれらの用法を推奨しない。生理的な機能が未成熟なため、異なる用量が必要とされる可能性があり、データが不十分である。

豪州:2 週齢未満の小児への本剤投与に関するデータは得られていない。2週齢未満の小児に対しては、インフルエンザ感染症によるリスク及び全身曝露量が 2 週齢以上の小児と著しく異なる可能性は低いことを考慮した上で 3 mg/kg の用量を選択できる。

 生後2週間未満と、1歳未満の早産児に対する3mg/kgの用量はまだデータ不足ということか。

しかし、重症化しやすいところなので使わないわけにはいかないでしょう…

 なんで1歳未満に1回3mg/kgなのか?

・欧米ですでにそうなっているから。

・3mg/kgの有効性・安全性を否定する情報は得られていない。

あとこんな感じのこともちらっと書いてあったので、参考までに

1~2 歳児にオセルタミビル 1回2 mg/kg 投与の試験では、インフルエンザウイルスの耐性化が認められたが、1~2 歳児にオセルタミビル 1回30mg投与の試験では、インフルエンザウイルスの耐性化は確認されなかったこと

 混ぜると飲みやすくなるもの、飲みにくくなるもの

【飲みにくくなるもの】

乳酸菌飲料、バニラアイス、りんごジュース

(あとクラリスと混ぜないように。タミフルクラリスは一緒に処方されるから注意)

【飲みやすくなる】

チョコアイス、ココア、ヨーグルト、服薬補助ゼリー、オレンジジュースなど