コルヒチンってそこらへんの草からも摂取できるのね
「ギョウジャニンニク」と誤って…毒草のイヌサフラン食べて死亡 宮城(産経新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/POuWBFRaPH #Yahooニュース
— 薬学知識うぃる (@drugmemo) 2016年6月23日
ギョウジャニンニクとイヌサフランを誤食して死亡って記事、半年以内に同じ内容があったような…
24時間以内に胃腸障害~
24~72時間の間に多臓器不全で~
Q イヌサフランの毒性成分は医薬品に使われています。どれでしょうか?
a エクザール
b パルタンM
c コルヒチン
d クリアミン
A c コルヒチン
コルヒチンまじ怖いので禁忌を確認しておくべきかな
禁忌:肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤、又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者
尿中排泄率のデータを見ると、
普通の人:10%
腎障害:1%
肝障害:27%
コルヒチンは肝臓と腎臓から排泄されるんですが、
肝臓が悪ければ、腎臓からの排泄が増える、
肝臓も腎臓も悪ければそれはもう排泄できねー
下痢腹痛やべーってなる。
そこに
CYP3A4を強く阻害する薬剤
クラリスロマイシン、イトリゾール
P糖蛋白を阻害する薬剤
シクロスポリン、ワソランとかもかな?
を併用しちゃうと危ないかもしれないって話。
通常、成人にはコルヒチンとして1日3~4mgを6~8回に分割経口投与する
実際は3錠分3ぐらいまででしょう。
その他の注意に
海外の臨床試験において、コルヒチン低用量(1.8mg/日)群と高用量(4.8mg/日)群の疼痛発作に関する有効性を比較したところ、両群に差がなかった。また高用量群の方が下痢等の胃腸系有害事象の発現は高かった。
って書いてあるしね。
発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。痛風発作の発現後、服用開始が早いほど効果的である。
消炎鎮痛作用はない。
尿酸代謝にはほとんど影響せず、排泄作用もない。
ただ、尿酸結晶を異物とみなして攻撃してる白血球や好中球を落ち着かせる。
コルヒチンの痛風以外の使い道は?
・ベーチェット
・心筋炎の再発予防
・家族性地中海熱
ん?家族性地中海熱は適応追加されそうなの?
海外では適応があって
成人:1.2mg~2.4mgを1~2回に分けて
増量や減量は1日0.3mgずつやで
強力なCYP3A4阻害剤などを併用する場合は
1日0.6mgまで
2回に分けてもいいですよ
子供は4歳から使えて
4~6歳は0.3mg~1.8mgを1~2回に分けて
6~12歳は0.9mg~1.8mgを1~2回に分けて
コルヒチンに関して少し詳しくなれたわ^^