ルナベルLDとルナベルULDの違いは?
ルナベルULDのほうが新しいからなんかメリットあるんでしょー?
と思ってたけど、別に血栓症や乳癌が減る的なエビデンスがあるわけではないみたいだ。
要するにジェネリック対策がメインな気がするわけだ…。
確かにフリウェルに切り替えてる割合はかなり多い印象。
ルナベルULDのほうがエチニルエストラジオールが少ない。
少ないけども、少ないから血栓症や乳癌の発生リスクが低くなるという臨床試験成績があるわけではないようだ。
しかし、エチニルエストラジオールの薬理作用や、低用量化に関する歴史的背景や国内外の流れ的に承認されたみたい。ヤーズもEEが0.02mgだし。
黄体ホルモン(NET) | 卵胞ホルモン(EE) | |
---|---|---|
ルナベルLD(Low Dose) | 1.0mg | 0.035mg |
ルナベルULD(Ultra Low Dose) | 1.0mg | 0.02mg |
ルナベルULDのほうが不正出血が多い。
エチニルエストラジオールは子宮内膜の保持に寄与しているようで、
少ないと安定しないので出血しやすいということですかな?
エチニルエストラジオールを配合している意味は、不正出血の副作用を低減させる為で、
月経困難症に対する改善作用は、黄体ホルモンのノルエチステロンに由来している。
不正出血 | 2周期目以降 | |
---|---|---|
ルナベルLD | 約6割 | 約1割 |
ルナベルULD | 約8割 | 約2割 |
しかしまあ基本は、ルナベルULDで始めて、ダメならLDという感じでしょうか。
不正子宮出血があるといっても、投与を中止するほどのものではないことがほとんどなようです。
富士製薬のルナベルと、日本新薬のルナベルがある。
ノーベルファーマという会社が開発したものを、
富士製薬と日本新薬の2つ会社で売っているようです。
中身は同じでしょう。シートが微妙に違うのは薬局的に大迷惑ですね。
箱 | LDシート | ULDシート | 中身 | |
---|---|---|---|---|
日本新薬 | 濃い青 | ほぼ同じ(ロゴ違い) | シート裏銀 | 同じ |
富士製薬 | ピンク | ほぼ同じ(ロゴ違い) | シート裏色付 | 同じ |
※drugmemo調べ
あとはULDの薬をセットするカバーみたいなのもデザインが違う。