ロコアテープ

OA(変形性関節症)患者さんのQOLを向上させたいという願いを込め、

QOLとOAを組み合わせたアナグラムとしてLOQOAと命名されたらしい。

 

 


「腰痛いって言ったら先生が出してくれたわ」

「ロコアテープ 14枚 1日1回 1回1枚」

 

Q調剤可能ですか?

Aたぶん

 

ロコアテープの効能・効果は

「変形性関節症における鎮痛・消炎」です。

膝と股関節はよくありますが、腰の関節の変形とは??(調べる

添付文書を読まずに処方している可能性もあるので、

「適応は変形性関節症における鎮痛・消炎ですが、

今回の処方はロコアテープで間違いないですね~?」

ぐらい聞いてみてもいいような気がします。

 

 

「セレコックス錠100mg 2T 2× 14TD

ロコアテープ 28枚 1日1回」

 

Q調剤可能ですか?

A疑義照会したほうがよいかも

「用法及び用量に関連する使用上の注意」

本剤2枚貼付時の全身曝露量がフルルビプロフェン経口剤の通常用量投与時と同程度に

達することから、1日貼付枚数は2枚を超えないこと。本剤投与時は他の全身作用を期

待する消炎鎮痛剤との併用は可能な限り避けることとし、やむを得ず併用する場合に

は、必要最小限の使用にとどめ、患者の状態に十分注意すること。

ロコアテープ2枚とフロベン錠40mg3錠3×のAUCが同程度ということ。

フロベンとセレコックスを併用しているようなものなので副作用がでやすいはず。

もし併用する場合は、

胃腸の異常(胃もたれ・胃の痛み・胸やけ・吐き気・弁が黒くなる)

腎臓の異常(体がだるい・体のむくみ・尿量が減る)

が起きた場合は使用を止めさせて受診ということで。

フロベン40mg単回投与

Cmaxは5.6μg/mL

Tmaxは1.4h

T1/2は2.7 h

ロコアテープ1枚単回貼付

Cmaxは0.75±0.36μg/mL

Tmaxは17.7±5.94h

T1/2は8.6±0.615h(24h経過後にはがしてから

7日目に定常状態に達するとのこと。

2枚貼って7日目のCmax2.7μg/mLまで上がってる。

 

 

「ノルバスク5mg 1T1×M 14TD  

マイスリー10mg 1T1×Vds 14TD

ロコアテープ 14枚 1日1回

スオード100 4T2×MA 5TD」

 

Q調剤可能ですか?

Aロコアテープとスオードが禁忌。

 

フルルビプロフェン アキセチル(ロピオン静注)で併用により痙攣があらわれたとの報

告がある。

→エノキサシン水和物

ロメフロキサシン(ロメバクト、バレオン)

ノルフロキサシン(バクシダール)

併用により痙攣があらわれるおそれがある。

→プルリフロキサシン(スオード)

 

ニューキノロン系抗菌剤が脳内の抑制性神経伝達物質である

GABA(γ-アミノ酪酸)の受容体結合を濃度依存的に阻害し、

ある種の非ステロイド性抗炎症剤との共存下ではその阻害作用が増強されることから、

GABA 受容体を介する機序等が考えられている。